ふらっと見ると、何の変哲もない鉄橋のように見えます。
この鉄橋は、山形鉄道 フラワー長井線の四季の郷-荒砥間にある最上川鉄橋です。
#荒砥鉄橋という別名もあるようですね。
実はこの鉄橋、日本の近代土木遺産に登録されているすごい橋なのです。
要約すると、この橋梁は日本に鉄道が走り始めた明治時代の中期に東海道線の木曽川にかけられた鉄道橋として造られたもので、東海道線での役割を終えた後、大正時代に旧 国鉄長井線の橋梁として転用されたものとのこと。
明治時代に造られた”ダブルワーレントラス橋”と呼ばれるタイプのこの橋で、現役の鉄道橋として使われているのは、フラワー長井線の最上川橋梁と、左沢線にある最上川橋梁の2つしかないそうです。
造られてから122年、長井線に転用されてからも88年という長い歳月を経て、今もなお使われているというのは、まさにすごいことだと思います。